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実証事業 報告書

  成果報告 (2020年度)  

2020年度 の 成果報告(PDF)を参照いただけます。

「未来の教室」実証事業成果報告2020:ライフイズテック株式会社PDF:「未来の教室」実証事業成果報告2020:ライフイズテック株式会社

本事業について

目的

特別支援学校の生徒のITに係る可能性を引き出し、より伸ばすことで、特別支援教育における「ITを使ったクリエイティブ教育」のあり方・実践方法を見出すこと。

概要

なにをどんなふうに学んだか


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北海道美深高等学校のコンピューター部10名、美術工芸部6名を対象に「特別支援学校における IT を使ったクリエイティブ教育」を実践する部活動を実施しました。全12回の部活動のうち、初回のみスタッフが現地訪問にて行い、2回目以降はZoomを活用したオンラインで実施しました。サポート役の大学生メンターとのコミュニケーションや部活動そのものの基盤となる Zoom について、ミュートや画面共有等基本的な操作を学び慣れることが活動の第一歩となりました。

コンピュータ部の活動


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コンピューター部ではこれまで主にタイピングスキルの向上を目指し活動してきましたが、12月より開始した本事業では、各生徒が身につけてきたこのタイピングスキルを基礎に、Webデザインのためのプログラミングを学ぶという大きな挑戦の機会となりました。オンラインのプログラミング教材 ライフイズテックレッスン の基礎編をできる限り学ぶこと、そして最終的には学校・地域を紹介するオリジナルWebサイトの作品を制作することを目指しました。

美術工芸部の活動


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美術工芸部では手を使ったイラスト制作等実体のある作品作りを行ってきましたが、今回の部活動では教科書に沿ってデザインの原則や Adobe Illustrator、 Photoshop の使い方を学び、最終的には学校・地域や自分の作品を紹介するオリジナルポスターの制作を目指しました。

最終発表会


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部活動最終回では、生徒全員が学んだこと、楽しかったこと、難しかったことや、オリジナル作品が制作できた生徒は作品を発表、共有する最終発表会を実施しました。

アンケートの実施


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部活動の開始前と終了後に参加生徒向けのアンケートを実施し、生徒の成長や自己効力感・学習意欲の変化等の把握・分析を行いました。

成果

生徒の成長の様子


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参加した全員がZoomという新しいITツールの操作を学び、慣れ、その上で各自に最適なペースでWebデザイン、グラフィックデザインを学ぶことができました。また、Zoomをベースとした大学生メンター等とのコミュニケーションにより、普段は自ら発言することが苦手であった生徒の自発的で積極的な発信の機会が多く見られました。デジタルでのものづくりについても「もっと学びたい」「学び続けるにはどうしたらよいか」といった発言もあり、新しい学びに前向きに挑戦する意欲や学習意欲の喚起・向上に繋がりました。

オリジナルWeb作品


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教材の学習を終えるだけでなく、オリジナル作品の制作に取り掛かり完成させた生徒も複数いました。地域の観光案内、特産品・歴史を紹介するWebサイト、自作のイラストをデジタルに取り込みアレンジした作品紹介ポスター等、CPBL(=IT・プログラミングを活用したクリエイティブなPBL)として課題解決を目指したオリジナル性の高い作品も生まれました。

生徒へのアンケート結果


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事業開始時と終了時に参加全生徒を対象としたアンケートを実施し、生徒の成長や変化を捉えると共に今後に向けた課題・示唆を得ました。自己効力感については、特に美術工芸部において事業実施前後で大きく改善している上、終了後にはネガティブな回答が0であったことは特筆すべき成果と言えます。また、今後も部活動で習ったスキルを学び続けたいと答えている生徒が多く、継続した取り組みの重要性を感じる結果となりました。

実証環境

・使用端末:Windows レンタルPC(1人1台・部活動時のみ使用可)
・授業時設備:ポケットWi-Fi、プロジェクター、スクリーン、Zoom投影用PC
・利用ITツール:Zoom


お問い合わせ先

future_academy@hakuhodo.co.jp

サービス情報サイト

ダウンロードコンテンツ
サービス事業者サイト
実証事例名特別支援教育における 『 IT ☓ クリエイティブ教育 』のあり方を探究する実証事業
受託事業者名ライフイズテック株式会社
実証パートナー名北海道教育庁
実証年度
事業カテゴリー種別
実証地域北海道(美深町)
対象
対象者北海道美深高等養護学校
対象学年高等養護学校1〜3年生

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