既存の学校内の取り組みに、外部連携を組み合わせることで、「豊かな学び」を創るプロセスを研究しました。発展的には、本研究で得られた知見を活用して、人材育成系を開発し、全国へ浸透させていくことを目指しています。
「外部連携」を主軸において、「豊かな学び」をつくるプロセスを研究する
山形県立酒田東高等学校、横浜創英中学校・高等学校、大阪市立義務教育学校生野未来学園(R4開校)の教員の方々と研究会を発足し、「外部連携」を主軸に置いて、「豊かな学び」をつくるプロセスを研究しました。
研究会の構成要素
本研究会は、以下の4種の要素から構成されます。
①先行研究・事例の調査とヒアリング
蓄積された先行研究・事例を調査すると共に、先んじて”豊かな学びの創出”に取り組む教員から刺激を受ける機会を設定します
②外部を知る機会
大企業、中小企業、ベンチャー企業、研究者など、多様な分野・キャリアと触れる機会に参加し、教員自身が外部を知る・理解する機会を活かします
③外部と連携したカリキュラム開発実践
連携したい外部の探索、交渉、授業作成、実践、評価、連携先へのフィードバックの一連のカリキュラム開発・実践に取り組みます
④研究成果のまとめ・発信
取り組んだ研究成果をまとめ、組織内及び組織外に対して発信することで、他者からフィードバックを得ることと、成果の普及につなげます
デモ授業実施例:横浜創英中学校・高等学校
横浜創英中学校・高等学校は、「『意外性』に着目した、外部連携教育コンテンツ設計手法の開発」をテーマに設定し、研究活動を行いました。意外性を生み出すために、以下の点に着目しデモ授業を設計しました。
①既知情報同士に「新しい関連性をつくる」ことで、意外性を生み出す
連携機関:株式会社ジャパンヘルスケア
②既知情報に「未知情報との新しい関連性をつくる」ことで、意外性を生み出す
連携機関:株式会社DiGINEL・株式会社ExtraBold
研究会を通じて見えてきた価値と課題
参加教員のアンケート結果において、9割以上が「価値がある」、「非常に価値がある」と回答していることからも、本事業の価値は十分にあることを明らかにすることができました。これは今回外部連携を通じた開発した教育コンテンツが、「生徒の内発的動機の誘発」、「主体性向上」に大きく寄与したためだと考えられます。
また、参加教員の7割以上が、他の先生方へ「勧めたい」と回答しており、その理由としては人材育成の視点が多く見受けられました。一方で課題としては、「時間や人的リソースの成約」、「継続実施の難しさ」が挙げられます。今後は、継続的な視点、学校の体制も考慮した導入方法を探っていきます。
実証事例名 | 社会と学校をつなげSTEAM教育を推進するラーニングクリエイターの育成 |
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受託事業者名 | 株式会社リバネス |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証校 | 山形県立酒田東高等学校、横浜創英中学校・高等学校、大阪市立義務教育学校生野未来学園(R4開校) |
対象 | |
対象学年 | 山形県立酒田東高等学校:高校1年生 横浜創英中学校・高等学校:中学1年生、中学3年生、高校2年生 大阪市立義務教育学校生野未来学園(R4開校):小学5年生、小学6年生、中学1年生 |
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