多様な学びを学校のみで提供することは、人材、資金の観点から困難。これを解決するための持続可能な新しい学びの仕組みを構築する必要がある。
中高生が映像制作を通して社会課題への理解を深める探究プロジェクトの開発。地域のテレビ局を起点とし、地域社会が力を合わせて子どもたちの学びを支えていくという、新しい学びの枠組みの構築を目指す。
持続可能な仕組み構築
地域企業の社会課題への取り組みを、中高生が取材し情報番組を制作。 教育を社会のみんなで支えるために、地域のメディア、企業、教育現場が三位一体となって行う仕組みを構築。
いきた社会を学べるカリキュラムの開発
生徒がワークショップを通して段階的に社会課題への理解を深め「自分ごと化」していけるように、前提となる知識を得られる講義や、地域企業・団体への取材、伝え方を議論する班活動などをバランスよく組み立てた。
指導マニュアルの整備
指導経験のない映像制作者でも、生徒の主体的な探究活動に伴走できるように指導マニュアルを作成した。ワークショップ中に利用できるワークシートやスライドも作成し、使いやすさや教育効果を検証した。
講師チームの形成
各班にファシリテーターとアシスタントを配置。さらに同様のワークショップの経験があるスタッフをチーフファシリテーターに登用し、ファシリテーター全体の統括をした。ファシリテートをする上での注意点を事前研修で説明し、さらに各ワークショップ終了後に振り返りのミーティングを設け、スタッフ同士がフランクに意見を交換できる場を構築した。
いきた社会を学べるカリキュラムの開発
生徒たちは、取材対象者から情報を効果的に聞き出すために能動的に問いを立てたり、取材で得た情報を整理して視聴者に伝わるように表現するというクリエイティブな経験をした。映像制作をする上では、長時間テーマと対峙し、自分なりの解釈をする必要があるため、自ずとテーマが自分ごと化していった。
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指導マニュアルの整備
事前にワークショップの流れを把握するために、指導マニュアルは非常に有効だった。しかし、タスクが複雑で進度が揃わないという問題も起こった。各作業時間で最低限到達するべき目標を明確にし、なるべく進度にばらつきが出ないように工夫する必要も感じられた。
講師チームの形成
ワークショップの指導は未経験のスタッフが多かったが、事前研修や各回のワークショップ後の振り返りなどを通し、講師としての成長が見られた。
ただし振り返りに関しては、時間がかかりすぎるという課題も見つかったので、今後は会議の論点を絞り、必要に応じて分科会を開くなどの工夫が必要である。
持続可能な仕組み構築
【認知度向上のための新プラン】
映像制作を通した探究学習は、生徒にとって豊かな学びとなることは分かった。しかし本年度の形式では人的、費用的コストが高く、多くの生徒に体験してもらうことが難しい。そこで、より多くの生徒が参加できるよう、学校現場と協力して実施できるプランも開発し、この取り組みをより広く普及させていくことを目指す。
楢崎匡 (ナラサキ マサシ)
メールアドレス:teendirector@directions.jp
電話番号:03-5790-5111
https://teendirector.jp
https://directions.jp
実証事例名 | 映像制作を通した社会課題探究プロジェクト 「ティーンディレクター」 〜地域のテレビ局と協力して地域の企業と生徒をつなぎ継続的に探究学習ができる仕組み構築〜 |
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受託事業者名 | 株式会社ディレクションズ |
実証パートナー名 | 福島テレビ、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社、福島大学 教育推進機構 特任准教授 千葉 偉才也、一般社団法人LeaL 小池 拓也、鈴木款 |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 東京都品川区、福島県福島市 |
実証校 | 品川女子学院、福島県立福島高等学校、福島県立橘高等学校、福島県立伊達高等学校、福島県立福島南高等学校、私立桜の聖母学院高等学校 |
対象 | |
対象学年 | 中学校2年生〜高校2年生 |
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