一人一台端末の整備や総合的な探究の授業等、学びを変化させているが、探究と教科学習とのつながりは、まだ十分に明示されていない。探究的な学習と日々の学習とのつながりを明示し、DX人材の育成につながるモデル創出を検証する
探究的な学びの経験がない高校生に対して、探究的な学びの実施と日々の教科学習を連動した学習を提供することで、基礎的な学力や思考力・表現力等に変化があり、
将来に向けて、自ら学ぶきっかけになっている状態
実証の全体像
「創る」と「知る」の連動を「すららSatellyzer」と「すらら」で実施。探究学習を通じた学びに対する意欲や個別最適化による学力向上、思考力・表現力を検証しました。
利用したツール
「すらら」は、5教科で使えるAi教材で、わかりやすい授業と個別最適化されたドリルで学べます。「すららSatellyzer」は、人工衛星をテーマに社会課題の解決策を考えるテーマ探究教材です。レクチャーからワークシート・指南書を用意しているので手軽にスタートができます。
実証の流れ
専門高校における探究学習として行う「課題研究」をよりよいものにするためにも1,2年生時に探究学習を取り入れ、思考力・表現力そして基礎学力をつけていけるように1年生の授業コマですららSatellyzerを実施、さらに週末課題では、すららの課題を実施した
生徒の様子
すららSatellyzerを利用している様子
普段の授業ではグループワーク型の授業は少なく、新しい刺激として、生徒間での会話をしている授業となりました。
基礎力
全体として、平均点の向上と弱い相関ではあるが、学習時間が多い生徒の方が向上している傾向もあった。またBeforeテストで低位層(40点以下)にいた生徒の学力向上は見られた。
思考力・表現力
全体的にのスコアが低下しているが、これは、「すららSatellyzer」を含むこの期間の教育活動をとおして、「思考力」「表現力」を意識した学習に取り組むことにより、自分自身を再認識、再評価したことによるものと考えられる。この結果は、信頼性のある数値変化であることから、アンケート調査期間内における教育活動が有効であったと考えられる。一方で、再評価した結果、自己肯定感を下げているとも考えられるので、特別な取り組みではなく、日常にすることが必要であると考える。
教員連係
探究的な学びを実施した教員や見た教員からは、ポジティブなコメントが多く、方法を「知ること」が重要である。またTTでの実施により、教員同士が刺激しあい、高めあう環境から、意識の改革に繋がることも分かった。TTや授業公開などによる「知る」「見る」「興味を持つ」機会の創出が重要になる。
また今回は、工業情報数理という授業の中で実施をしたが、そのような時間を利用しても、学習指導要領の目的に沿うものであることを知らない状態でもあり、時間の創出も認められることで、教員を動かす一助になると考える。
管理職コメント
教員の意識が実施すると変わっていく姿、生徒が、今までとの違いを感じられたことが、よいことで、周りに波及をさせていきたい。
教科学習だけでは、やらされ感はあり、探究学習も単発では効果的ではない。
発問の方法等も踏まえ、継続性をもって、取り入れるためには、期初の計画から、教員がタッグを組んで取り組むことが必要。
一人一台のChromeBook/校内Wifi完備(全実証対象生徒数約300名)
所属・役職:マーケティンググループ 執行役員
氏名(フリガナ):林俊信(ハヤシトシノブ)
メールアドレス:toshinobu-hayashi@surala.jp
電話番号:03-5283-5158
すらら:https://surala.jp/school/service/surala/
すららSatellyzer:https://surala.jp/school/service/satellyzer/
https://surala.jp/school/
実証事例名 | Edtechを利用した探究と教科学習の連動によるDX人材の育成モデル創出 |
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受託事業者名 | 株式会社すららネット |
実証パートナー名 | 三重県教育委員会 株式会社エデュテクノロジー Institution for a Global Society株式会社 |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 三重県 |
実証校 | 三重県立津工業高等学校 三重県立四日市中央工業高等学校 |
対象 | |
対象学年 | 高校1年生 |
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