地域における専門的な教育の担い手不足やオンライン/オフラインともに学習環境の整備が困難であること、学校職員の負担の増加、事業継続における財政的制約が課題となっている。
学校や企業、様々な団体が、それぞれの活動地域を越え協働し、幅広い人材や組織との交流を通じて、子供たちが専門的なスキル活用による地域振興を学び、実社会で活躍できる人材の育成を目的とした持続可能な学びのサードプレイスを創出する
AIやデザイン教育を通じて、地域を超えた人材を巻き込みスキーム強化
地域内外の子ども・企業を巻き込んだ学びのサード・プレイス構築の要諦を明らかにするために以下の内容を実施
・地域のデータや有識者との交流を通じてこれまで知らなかった地域の魅力、課題を発見
・アロハシャツ等の制作の流れなどの社会学習
・アロハシャツ等のイラストデザイン手法の学習
地域の魅力を表現したアロハシャツ(その他ポロシャツ等デザイン含む)をAIを活用してデザイン・制作する
AIを活用したものづくり・地域の魅力発信の学習効果を測るために以下の内容を実施
・地域の魅力や特徴をモチーフとしたデザインアイデアを、プロンプト ベース(文字ベース)で、AIに描いてもらう
・デザインアイデアを外部講師と共にブラッシュアップする
・ブラッシュアップしたデザインをもとにアロハシャツ等のサンプルを制作
製品販売を目的としたイベントの企画・運営を行い、販売する上でのニーズ・価格を可視化する
持続可能なサード・プレイスの運営方法を明らかにするために以下の内容を実施
・成果物販売についてのニーズ調査を行う(地域住民、観光客、町役場、投資家等へのヒアリング)
・カリキュラムにおける成果発表会の実施と来場者に向けたアンケートの実施
・投資家候補に向けた支援の可能性を観点にしたアンケートの実施
・今回実施した事業でかかった費用を内部試算。各ステークホルダーに期待できる支援内容と比較し、コスト削減の可能性を検討する。
地域を超えた学びのサードプレイス
■地域内外の子ども・企業を巻き込んだ学びのサード・プレイス構築の要諦を明らかにする
・学校では出来ないAI学習やデザイン学習に魅力を感じて参加した子どもが多く、学校では得難い学習カリキュラムの提供がサードプレイスの構築に有効
・支援を検討する際、ほとんどの企業が「地域への貢献」「地域との繋がりの構築」を重要視しており、地域の魅力を積極的に発信したい企業や教育に熱い思いを持つ企業にアプローチをすることが肝要
■AIを活用したものづくり・地域の魅力発信の学習効果を測る
AIとモノづくりに関する学習効果以外にも、子どもたちに以下の学習効果が見られた
・地元企業訪問やフィールドワークを通した学習により、地域の魅力理解度や愛着、貢献意欲が向上
・AIに自身が形にしたいデザインを試行錯誤しながら打ち込む過程で、自身が感じたことやイメージを言葉にするスキルを身に付けた(また、この言語化スキルの獲得が子どもたちにとって本取組全体の学び全体で最も満足度が高かった)
■持続可能なサードプレイスの運営方法
・地元観光地にて、子どもたちが制作した成果物を販売することに、一定のニーズがあることは明らかになり、運営費を補填する方法に可能性を見出すことができた
・地場の有力者は都市部の投資家候補と比較し、支援を前向きに検討する傾向があり、教育を軸にした地域振興を訴える寄附訴求のためのストーリーの検討が必要
・金銭的な支援に限らず、子どもたちの送迎や場所の提供など、各ステークホルダーから多様な形での協力が可能であることがアンケートを通して明らかになった
PC11台(生徒数分)、WiFiルーター(4台)、Canva、総務省生成AIはじめの一歩~生成AIの入門的な使い方と注意点~
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https://www.town.susami.lg.jp/index.html
実証事例名 | 地域を超えた学びのサード・プレイス |
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受託事業者名 | すさみスマートシティ推進コンソーシアム |
実証年度 | |
事業カテゴリー種別 | |
実証地域 | 和歌山県すさみ町、和歌山県白浜町 |
対象 | |
対象学年 | 中学校1年生~3年生 |
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